制服の価値研究、かわいい制服は女子中高生の自信につながる

公開日時:2022-06-27 17:45:07  
カテゴリ:事例/その他

女子中高生が着たいと思う“かわいい制服”の可能性と価値
女子中高生が着たいと思う“かわいい制服”の可能性と価値
女子中高生が着たいと思う“かわいい制服”の可能性と価値
女子中高生が着たいと思う“かわいい制服”の可能性と価値
大阪大学大学院 人間科学研究科 入戸野宏教授
大阪大学大学院 人間科学研究科 入戸野宏教授
着たい制服を選んだ理由は何ですか?
着たい制服を選んだ理由は何ですか?
制服の「満足度」と「かわいさ」の関係
制服の「満足度」と「かわいさ」の関係
制服に対する印象
制服に対する印象
「理想の制服」「現在の制服」「お気に入りの私服」を着ているときの肯定的な自己評価感情
「理想の制服」「現在の制服」「お気に入りの私服」を着ているときの肯定的な自己評価感情
肯定的な自己評価感情尺度の質問項目
肯定的な自己評価感情尺度の質問項目
「理想の制服」「現在の制服」「お気に入りの私服」を着ているときの印象
「理想の制服」「現在の制服」「お気に入りの私服」を着ているときの印象
 現在の制服の満足度とかわいさを調査したところ、制服の満足度は「かわいさ」に強い関連性があり、かわいい制服は女子中高生の自信につながるということが、カンコー学生工学研究所が2022年6月22日に公表した調査結果から明らかとなった。

 カンコー学生工学研究所の「かわいい制服研究室」では、大阪大学大学院 人間科学研究科 入戸野教授の助言のもと、制服の"かわいさ"とは何かを探り、生徒たちの心理面や行動面に与える効果を調べることで、制服の新しい価値を見出すことを目的とした研究を行っている。

 今回の調査では、全国の女子中高生2・3年生の400名(各学年100名)を対象にした「制服を着ることによる心理的効果の調査(2021年)」と、女子中高生の子供をもつ母親400名(中学生・高校生各200名)を対象とした「制服に対する母親の意識調査(2022年)」をもとに制作。研究成果は、6月25日・26日に開催された日本繊維製品消費科学会の年次大会(オンライン開催)において発表が行われた。

 研究調査の結果、着たいと思う制服を選ぶ理由として、6割の女子中高生が「かわいい」をあげ、現在の制服の満足度とかわいさを調査したところ、制服の満足度は「かわいさ」に強い関連性があることがわかった。また、女子中高生が考える「制服らしさ」とは、「きちんと感・学生らしさ・安定感」であると同時に、制服に期待することとして「かわいさ・青春っぽさ」の項目をあげている。

 さらに、生徒の肯定的な自己評価感情がもっとも高まるのは、「現在の制服」「理想の制服」「お気に入りの私服」の中では「理想の制服」を着用した時であることも明らかとなった。また、母親が制服に求めるものは「制服らしさ」である一方で、子供に着せたい制服としては「かわいい」がもっとも多く、子供の満足を優先したい母親の思いが示される結果にもなった。

 制服は、私服と違って自分で自由に決められないという制約があるが、そこに「かわいさ」が加わると、自分のものとして積極的に受け入れ、可能性を伸ばしてくれるアイテムと感じ、結果として自信にもつながるものと考えられる。

 アドバイザーの入戸野教授(大阪大学大学院 人間科学研究科)は、「今回の発見は、その効果は私服よりも制服の方が大きいということでした。制服は人生に一時期しか着ることのできない特別な装いであり、保護者は昔の自分を重ねたり、子どものうれしそうな顔を見たりすることで、学生だけではなく、周りのみんなも幸せな気持ちになるのではないかと考えます。」とコメントを寄せている。
<川端珠紀>