日本語教員試験1万8,387人出願、経済的理由の中退増加…教育業界ニュースまとめ読み

公開日時:2024-11-25 05:55:02  
カテゴリ:教材・サービス/授業

13大学で定員増減、85%の教委が学習eポータル導入…先週の教育業界ニュースまとめ読み
13大学で定員増減、85%の教委が学習eポータル導入…先週の教育業界ニュースまとめ読み
 先週(2024年11月18日〜11月22日)公開された記事には、クラウド型ID管理で情報漏えい相次ぎPPCが注意喚起、日本語教員試験1万8,387人が出願、私立高生徒・経済的理由の中退が増加などのニュースがあった。また、12月4日以降に開催されるイベントを7件紹介する。

教育ICT関連

旧GIGA端末「地域内教材再利用」プロジェクト

 steAmは2024年11月15日、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」のテーマ「いのちを高める」に基づく探究学習プログラム「GIGAスクールパソコン『地域内教材再利用』プロジェクト」を実施すると発表した。

ICT機器を効率よく使える子供に…iTeachers TV

 iTeachers TVは2024年11月20日、東京都市大学付属小学校の清水哲治先生による教育ICT実践プレゼンテーション「子どもたちの好き嫌いを無くすために!」を公開した。子供たちがPCやiPadなどを好き嫌いなく、効率のよい機器などを選んで使えるようになるための実践を紹介する。

クラウド型ID管理で情報漏えい相次ぎ、PPCが注意喚起

 クラウド型ID管理サービス(IDaaS)の利用大学において複数の漏えい事案が発生していることを憂慮し、個人情報保護委員会(PPC)は2024年10月30日、個人情報保護法上の安全管理措置に関する留意点について注意喚起を行った。

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文部科学省関連

文科省、大学の国際化支援…東北大など13校を選定

 文部科学省は2024年11月19日、「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の選定結果を発表した。申請のあった国公私立大学のうち、地域等連携型に東北大など10校、海外展開型に北海道大など3校の計13校が選定された。

トビタテ!留学JAPAN「拠点形成支援事業」地域募集1/7より

 日本学生支援機構は2025年1月7日、官民協働海外留学創出制度「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」拠点形成支援事業における2025年度地域事業の公募申請受付を開始する。事業の実施単位は都道府県。選定予定数は最大7件。公募締切は3月31日。

文科省「橋渡し研究支援機関」藤田学園を認定…医療系大学では初

 文部科学省は2024年11月19日、2024年度(令和6年度)橋渡し研究支援機関に、藤田医科大学を運営する学校法人「藤田学園」を認定したと発表した。医療系大学としては初の認定、全国では12番目の施設になる。

教職調整額見直し案「非現実的」教育23団体が緊急声明

 財務省が提案した公立学校教員の教職調整額をめぐる改善案に対し教育関係23団体は「今まで以上の負担を学校や自治体に負わせようとするもの」と懸念を示し2024年11月15日、阿部俊子文科相に緊急声明を手交した。

日本語教員試験、1万8,387人が出願

 文部科学省は2024年11月15日、2024年度(令和6年度)日本語教員試験の出願状況をWebサイトに掲載した。出願者は全体で1万8,387人。資格取得別でみると、試験ルートに4,133人、養成機関ルートの経過措置に1万4,254人が志願した。

イベント関連

こども家庭庁、初の「こども・子育てDX見本市」12/20-21

 こども家庭庁は2024年12月20日・21日、子供政策DX推進のための見本市「もっと便利に!こども・子育てDX見本市」を東京国際フォーラムで初めて開催する。子育てDXに関する最新の製品・サービスが一堂に集結するほか、最新の動向や先進事例を紹介。子供向けの体験コンテンツも用意している。入場無料。事前登録制。

生成AIパイロット校の成果報告会、東京大学で1/22

 リーディングDXスクール事業の生成AIパイロット校による成果報告会が、2025年1月22日に東京大学本郷キャンパス内の伊藤国際学術研究センターで開催される。現地開催で行われるこの報告会では、生成AIパイロット校によるパネルディスカッションやポスター展示が予定されている。

生成AIで変わる教育の未来…オンラインサロン12/4

 ICT CONNECT21は2024年12月4日、オンラインイベント「水曜サロン」を開催する。「生成AIで変わる教育の未来」をテーマに、青山学院中等部の情報教育担当講師、安藤昇氏が講師を務める。安藤氏は生成AIの活用事例を紹介し、教育現場におけるAIの役割や未来の展望について語る予定だ。

AIは電脳講義の夢を見るか…私学高等教育研究所の公開研究会12/20

 私学高等教育研究所は、2024年12月20日に第82回公開研究会をオンラインで開催する。同研究会では、社会におけるAIの現状と展望、大学の教育・研究および管理・運営における活用と留意点、AI利用に対する学生・教職員の姿勢など、AIに関するさまざまな課題を取り上げる予定。事前申込制で、12月16日締切。

英語教育改革のあゆみとこれから…英検協会セミナー12/22

 日本英語検定協会は2024年12月22日、教育委員会や学校・塾など英語教育に携わる先生に向けたセミナー「英語教育改革のあゆみとこれから〜英検合格者から見る高校生の英語能力の向上〜」を開催する。参加費は無料。定員は無制限。

あの学校はなぜ速いのか? 「GIGAを応援!超速Wi-Fi」表彰&講演12/6参加受付中

 リシードとフルノシステムズは2024年12月6日、「GIGAを応援!超速Wi-Fiキャンペーン」(2024年5月8日〜7月31日)の表彰式をオンラインセミナー「Wireless Navi 2024」内で開催する。表彰式では、ランキング上位3校の担当者による講演を行う。

デジタル教科書体験&授業づくり…東京書籍12/26

 東京書籍とフューチャーインスティテュートは、「学習者用デジタル教科書 体験&授業づくりワークショップ」を2024年12月26日に開催する。対象は小中学校の先生および教育委員会で、デジタル教科書の体験を通じて授業での活用方法を考えることを目的としている。参加費1,000円(税込)、事前申込みが必要。

その他

公認会計士試験2024、合格率7.4%…合格者数は4年連続増

 公認会計士・監査審査会は2024年11月15日、公認会計士試験の合格発表を行った。最終合格者は1,603人、合格率は7.4%。合格者数は4年連続で増加した一方、合格率は8年連続で低下し、2006年以降、過去2番目に低い割合となった。

私立高生徒、経済的理由の中退が増加…全国私教連

 経済的理由による私立高校生の中退者数、中退者の割合が増えていることが2024年11月20日、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の調査結果から明らかになった。学費を滞納する生徒と割合は減少しているが、国の高等学校等就学支援金の所得要件を超えないように働き方を制限しているケースもあり、所得制限の撤廃を求める意見が多く寄せられた。

共通テスト教科「情報」導入は時期尚早、大学教授ら反対署名提出

 大学教授らで構成される「入試改革を考える会」は2024年11月18日、2025年度から大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に導入する新教科「情報」について、導入延期などを求める反対署名を提出した。高校の授業の質や地域による格差が大きく公平とはいえないとしている。
<藤本ゆう子>