少年院でのプログラミング教育、ソニーら支援

公開日時:2024-11-25 16:15:04  
カテゴリ:教材・サービス/授業

ソニーマーケティングとArc&Beyondが連携
ソニーマーケティングとArc&Beyondが連携
 ソニーマーケティングとArc&Beyondは、少年院におけるプログラミング教育を通じて在院者の社会復帰を支援する取組みを開始する。ソニーのIoTブロック「MESH」を用い、在院者が身近な課題を解決する力を育むことを目指す。この取組みは、出院後の選択肢を広げ、社会とのつながりを支えることを目的としている。

 若者が社会の一員として自立するためには、適切な学びの機会が重要となる。特に犯罪や非行の経験がある若者にとって、学びの機会は将来の就学や職業選択の幅を広げるきっかけとなる。ソニーマーケティングは、Arc&Beyondと連携し、在院者が社会とつながるためのプログラミングと問題解決を組み合わせた教育プログラムを開発する。2021年から6か所の少年院で模擬授業を行ってきた実績を生かし、今回のプログラムでは「MESH」を使用する。

 「MESH」は、センサーを使ったアイデアを手軽に形にできるツールで、プログラミングの専門知識がなくても楽しく学べる。国内の小学校や大学、特別支援学校などで採用実績があり、在院者はセンサーやプログラミングを用いて身近な課題を解決する仕組みづくりに挑戦する。この挑戦を通じて、自ら考え行動する力や成功体験を積み重ね、学ぶ楽しさを実感することを目指す。

 また、法務教官向けの研修では、プログラムの実践方法や効果的な指導方法を伝え、法務教官が在院者に授業を行えるようサポートする。これにより、プログラムの継続的な運営を目指す。さらに、第三者機関による社会的インパクト評価を実施し、プログラムの効果を検証し、内容の改善を続けていくという。

 ソニーマーケティングとArc&Beyondは、得られる知見を生かし、法務省やさまざまな関係者との協力のもと、出院後の支援やあらゆる子供たちが学び続けられる環境づくりのための活動を続けていくとしている。
<佐藤愛>