同志社大学は、NTT EDXや実教出版、全国大学生活協同組合連合会と協力し、生成AIを活用した教育支援の一環として、電子教科書を導入した。2024年度春学期に開始されたこの取組みは、データサイエンス・AI教育プログラム(DDASH)の一部として、受講生に対して効率的かつ効果的な学習環境を提供することを目的としている。
この背景には、専門分野やスキル、学習意欲に個人差がある受講生に対して、授業展開の効率化と効果的な学習環境の整備が求められていることがある。同志社大学は、生成AI技術と連動した授業を展開することで、学生の知識や理解を深めることを目指している。電子教科書の導入により、教員の授業サポートの負担軽減にも寄与することが期待されている。
2024年度春学期には、「データサイエンス概論」と「データサイエンス基礎」の科目で電子教科書が使用されている。これらの科目には、実教出版が提供する「事例でわかる統計 教養のための統計入門」と「事例でわかる統計 経済・経営系のための統計入門」が採用され、全国大学生協連がNTT EDXを通じて提供している。
同志社大学の宿久洋教授は、「教科書の電子化が進むことで、生成AIなどの新しい技術と連携でき、学習に対する意欲や効果が高まることを期待しています」とコメントしている。今回の実証実験を通じて、電子教科書の有用性が確認され、今後の教育現場での普及が期待されている。
NTT EDX、同志社大学、NTT西日本は、2023年11月から生成AIを活用した教育・学習支援に関する共同実証事業を実施しており、今回の取組みはその一環である。電子教科書の普及により、より多くの学生や教員が新しい学習環境を享受できることが期待されている。
同志社大、電子教科書導入…生成AI活用実証事業
公開日時:2024-11-29 11:45:03
カテゴリ:教材・サービス/授業