GIGAサポーター75%以上未配置、出生数初の70万人割れ…教育業界ニュースまとめ読み

公開日時:2024-12-02 05:55:02  
カテゴリ:教材・サービス/授業

13大学で定員増減、85%の教委が学習eポータル導入…先週の教育業界ニュースまとめ読み
13大学で定員増減、85%の教委が学習eポータル導入…先週の教育業界ニュースまとめ読み
 先週(2024年11月25日〜11月29日)公開された記事には、GIGAスクールサポーター75%以上未配置、全国学力テストの都道府県別結果公表に賛成53%、出生数初の70万人割れなどのニュースがあった。また、12月4日以降に開催されるイベントを7件紹介する。

教育ICT関連

GIGAスクールサポーター75%以上が未配置…公立教頭会調査

 GIGAスクール構想から4年以上が経過する中、学校現場におけるICT環境整備の初期対応を行う「GIGAスクールサポーター」や、日常的に教員のICT活用支援を行う「ICT支援員」の活用は依然として進んでいないことが、全国公立学校教頭会の調査結果から明らかになった。GIGAスクール構想の推進が、いまだにICT等担当職員として業務を割り振られた教員に頼らざるを得ない状況であることが推測される。

多忙な学童職員の事務作業が省力化、保護者にも好評な「コドモン」

 コドモンは、保育・教育施設向けのICT業務支援ツール。日々の業務をICT化することで職員の負担を軽減するだけでなく、子供たちに向き合う時間とゆとりを生み出し、保育・教育の質向上にも貢献している。コドモンを導入している学童保育クラブの職員に話を聞いた。

文科省、高校改革推進のネットワーク事業…3次公募の採択決定

 文部科学省は2024年11月25日、2024年度「各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業(学びの機会の充実ネットワークの構築)」の採択機関(3次公募)が、山形県と名古屋市の各教育委員会に決定したことを発表した。事業期間は3年間の予定。

県内で一番のICT先進校に…Teacher's[Shift]

 先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は2024年11月25日、Teacher’s [Shift]〜新しい学びと先生の働き方改革〜第198回の配信を公開した。山口県桜ケ丘高等学校の関東大貴先生をゲストに迎え、ICT導入の経緯やクラスづくりのコツについて掘り下げる。

教育ICT先進校「Microsoft Showcase Schools」国内5校を認定

 マイクロソフトは2024年11月20日、約600校のMicrosoft Showcase Schoolsと約3万人のマイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE:Microsoft Innovative Educator Expert)を認定したと発表した。このうち、日本からは足立学園中学校・高等学校や田中学園立命館慶祥小学校など5校が認定された。

先週の教育業界ニュースまとめ読みをメールで受け取る

文部科学省関連

留学生就職促進へ「教育プログラム認定制度」大学など公募

 文部科学省は2024年11月28日、外国人留学生が在籍する国公私立大学と短期大学を対象に「留学生就職促進教育プログラム認定制度」の公募を開始した。申請書類は2025年1月8日までメールで受け付ける。

埼玉県、就学支援金制度の拡充など国へ要望

 埼玉県の大野元裕(おおの もとひろ)知事は2024年11月26日、武部新(たけべ あらた)文部科学副大臣へ「就学支援金制度の拡充等に係る要望」を手交した。就学支援金制度の拡充のほか、教職員定数の改善と柔軟な配置の促進、学校給食費の無償化検討など7項目について支援と協力を求めた。

全国学力テストの結果公表、都道府県別に賛成53%

 全国知事会は2024年11月22日、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の意義やあり方を都道府県知事に尋ねたアンケート結果を公開した。学力テスト結果を都道府県別で公表する現行制度に賛成する割合は53%と半数にとどまり、全国平均との差や順位が独り歩きしていることへの批判も寄せられた。

日本語教員試験、再試験12/8…東京・北海道でトラブル

 文部科学省は、2024年度(令和6年度)「日本語教員試験」において、東京都内一部の会場での音声トラブルにあった人、JR函館線の貨物列車脱線事故の影響でやむを得ず受験できなかった人を対象とした再試験を2024年12月8日に実施する。対象者は試験事務局より連絡が入る。申込期限は11月28日。

イベント関連

宮城県「ペーパーティーチャー説明会」県内3か所12/1、8

 宮城県は2024年12月、現在教職に就いていないが、宮城県内の公立小・中学校で講師などを検討している人(ペーパーティーチャー)を対象に説明会を開催する。12月1日は大河原合同庁舎で申込期限は11月28日。12月8日は気仙沼合同庁舎と大崎合同庁舎で実施する。

英語教育研修会12/25-27…小学校・中高教員向け

 英語教育協議会(ELEC)は、東京都千代田区において、2024年12月25日から27日の間、英語教育に携わる教員および教育関係者を対象にした冬期英語教育研修会を開催する。文部科学省の後援を受けたこの研修会は、授業改善や教育力向上に役立つ実践的な内容を提供することを目的としている。

リベラルアーツ教育を考えるJMOOCワークショップ12/26

 JMOOCは2024年12月26日、「次世代教育への道をひらく:リベラルアーツ教育を考える」と題したオンラインワークショップを開催する。今回のテーマは「日本の現代リベラルアーツとは?」。埼玉大学の長沢誠准教授を講師に、クレアモント大学群の教育モデルを紹介し、日本のリベラルアーツ教育の未来を考察する。

インドの教育制度を探る…NIC-Japanセミナー12/16

 高等教育資格承認情報センター(NIC-Japan)は、2024年12月16日に「インドの教育制度・高等教育資格」をテーマにしたセミナーをオンラインで開催する。講師にはびわこ学院大学の渡辺雅幸准教授を迎え、インドの教育制度について詳しく解説する。同セミナーは、留学生の出願審査や国際業務に携わる高等教育機関の関係者を対象に、参加費無料で実施される。

小学生対象「英検ESG祭り」参加塾・教室を募集

 日本英語検定協会は2025年3月22日〜3月30日、英検の準会場登録をした塾や英会話教室を対象に第6回「英検ESG祭り」を開催する。小学5・6年生向けにリスニングとリーディングの2技能の到達度において客観的指標(CSEスコア)を用いて評価する。登録開始日は2024年12月9日より。

ゲームと教育の融合…未来の学びを探るフォーラム12/21

 2024年12月21日、東京大学が主催する「ゲーム×未来の学びフォーラム」が大分県別府市で開催される。参加費は無料で、教育関係者や保護者を対象に、ゲームを通じた未来の学びについて議論が行われる。フォーラムは、ゲームが教育に与える影響や可能性を探ることを目的としており、参加者は最新の教育手法について知見を深めることができる。

Google for Education活用…情報教育オンライン講座12/7

 G-Apps.jp Communityはオンラインで「Google for Educationと情報クリエイティビティの融合」と題した講座を2024年12月7日に開催する。講師には、Google for Education認定トレーナーである中村天良氏を迎え、情報科の最前線での実践を共有する。参加費無料、Google Meetによるオンライン配信。事前申込が必要、参加するためのリンクを申込者に通知する。

その他

校務支援と自動採点のシステム連携による働き方改革、奈良県が進める校務DX

 全国的に働き方改革が進められる中、依然として厳しい状況にある教育現場の勤務実態を改善する動きが加速している。働き方改革を目指した校務DXを推進するため、奈良県が採用した校務支援システムと自動採点システムの連携について話を聞いた。

算数が楽しくなる、低学年から始める論理力の鍛え方<数>編

 学習指導要領の改訂や大学入試改革により、子供たちに求められる力は大きく変わってきている。中でもよく耳にする「論理力」とは何か、いつから、どのように鍛えるべきか。低学年から論理力を伸ばす講座を展開する早稲田アカデミーの教務・中学受験部門の責任者2人に、算数を通して伸ばす論理力について話を聞いた。

駿台医学部専門校舎責任者が教える、合格に近づく面接・小論文対策

 筆記試験だけでなく、面接や小論文対策も求められる医学部受験。正解・不正解のない面接や小論文に関しては、どのような対策をすべきかと悩む受験生も多いのでは。駿台予備学校の医学部専門校舎・市谷校舎の責任者である重藤賢次氏に、医学部合格を目指すための面接・小論文対策について聞いた。

出生数、2024年は初の70万人割れ公算…人口動態統計速報

 厚生労働省は2024年11月22日、2024年(令和6年)9月分の人口動態統計速報を公表した。2024年1〜9月の出生数は54万167人で、前年同期より2万9,489人減少。2024年の出生数は、過去最少となった2023年をさらに下回り、初めて年間70万人を割り込む見通しとなっている。
<藤本ゆう子>