ベネッセコーポレーションは2025年4月より、高等学校(中高一貫校を含む)向けにフルクラウド型の校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」の提供を開始する。これは、進研模試などのベネッセの各種サービスとデータ連携し、校務DX推進を支援するもの。生徒1人あたり年額3,960円(税込)。
近年、学校における働き方改革が進められており、出欠管理や成績管理、保健管理などの校務をデジタル化し、効率的に行う校務DXが求められている。文部科学省の2025年度概算要求でも、クラウド環境での次世代校務DX環境の整備が急務とされている。ベネッセはこのような背景を踏まえ、高等学校向けに新たなサービスとして「ベネッセ校務クラウド」を提供することにした。
「ベネッセ校務クラウド」は、教務管理(成績処理、出欠管理、時数管理など)、学籍管理(指導要録など)、保健管理(健康診断票、保健室来室管理など)をクラウド環境で統合して処理できる機能を提供する。特に教務管理では、クラウド型の利点を生かし、進研模試などの模擬試験とのデータ連携を予定している。これにより、生徒を多面的に把握し、指導できるようになる。 生徒1人あたり年額3,960円(税込)、別途、基本サービス料が発生する。
システムの開発は、医療分野での実績があるテクマトリックスの校務支援システム「ツムギノ」をベースに、ベネッセが高等学校のニーズに合わせてカスタマイズした。販売や導入、活用支援はベネッセが行う。
ベネッセグループでは、EDUCOMが全国の約1万1,000の小中学校および約600自治体に校務支援システムを提供している。今回、ベネッセコーポレーションとして高等学校および中高一貫校への校務支援システムのサービス提供を拡大することとなる。
「ベネッセ校務クラウド」は、クラウド型の利点を生かし、進研模試などの模擬試験や各種サービスの学習データとのデータ連携を予定している。これにより、学校全体でさまざまなデータを組み合わせた分析が可能になる。また、学校等欠席者・感染症情報システムとの連携や、健康情報、就学支援情報などの連携対応も予定している。
すべての利用者が使いやすいサービスを目指し、生徒や保護者を含むすべての利用者は、スマートフォンを含むさまざまな端末環境で利用可能。Microsoft Entra IDやGoogle Workspace for Educationとのシングルサインオン機能を実装しており、ログインに手間取ることなく、日常のコミュニケーションや出欠連絡をスムーズに行うことができる。
高セキュリティが求められる校務活用に向けた対策として、シングルサインオンや2要素認証などの認証機能を備えており、データ暗号化、操作ログ保存を行っている。また、細かな権限設定や、ファイル入出力のための承認フローの設定も可能である。
今回のサービス提供開始により、生徒を多面的に把握し、より質の高い指導を実現する学校環境づくりに貢献することを目指している。
高校向け「ベネッセ校務クラウド」2025年4月提供開始
公開日時:2024-12-05 16:45:03
カテゴリ:教材・サービス/校務
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<佐藤愛>
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