カタリバとETIC.が協働で運営する「ユースセンター起業塾」事業創造コースが、2024年12月10日から第4期の団体公募を開始する。子供の居場所づくりを目指す団体を支援するこのプログラムは、全国の10代の子供たちが安心して過ごせる場を提供することを目的としている。
近年、不登校やいじめ、自殺の増加など、子供を取り巻く問題が深刻化している。2023年4月に発足したこども家庭庁は、子供が安心して過ごせる場の必要性を訴え、12月には「こどもの居場所づくりに関する指針」を策定した。この指針では、居場所が不足している現状を改善するために、居場所づくりに取り組む団体を支援する「中間支援団体」への支援が重要であるとされている。
カタリバは2011年から10代の子供たちの居場所「ユースセンター」を運営してきた。2021年には、全国にユースセンターを広げるために「ユースセンター起業塾」事業創造コースを立ち上げ、これまでに全国26団体を支援してきた。このプログラムでは、カタリバが得たノウハウを活用し、資金面と運営面の両方から各団体を支援している。
支援の具体例として、カタリバの知見を活用して地域の状況に合わせた居場所を開設し、子供たちが定期的に訪れるユースセンターに成長させた事例がある。また、ユースセンターを開設した団体が、学校や行政と連携して新たな居場所を立ち上げるなど、地域全体を盛り上げる活動も行われている。
第4期の公募では、10代の子供たちに継続的に居場所や対話の機会を提供する団体を募集する。対象は、創業10年未満の団体で、地域に根ざした活動を行うことが求められる。支援内容には、最大1,500万円の助成金支援や、経営面に関する研修、他団体とのネットワーキングなどが含まれる。
公募期間は2024年12月10日から2025年1月16日までで、オンライン説明会も予定されている。詳細はカタリバのWebサイトで確認できる。
◆ユースセンター起業塾 第4期団体公募
日時:2024年12月10日(火)〜2025年1月16日(木)15:00
会場:オンライン(Zoomウェビナー)
対象:10代の子供たちに居場所を提供する団体(目安として創業10年未満)
【支援内容】
助成金支援:1団体当たり最大1,500万円(3か年合計)
助成期間:2025年5月から2028年3月まで(最大)
※助成初年度終了時に、事業の進捗状況や成果およびそれらを踏まえた2年度目以降の計画の審査を行い、継続の可否を判断する
【説明会】
・12月11日(水)12:00-13:00@オンライン(zoomウェビナー)
・12月12日(木)20:00-21:00@オンライン(zoomウェビナー)
※申込締切は各日、前日の12:00まで
※いずれの日程も都合がつかない場合は、アーカイブ動画視聴の申込みが可能
子供の居場所を全国に「ユースセンター起業塾」団体公募
公開日時:2024-12-10 15:45:02
カテゴリ:事例/その他
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<佐藤愛>
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