【大学入学共通テスト2024】日程、出題教科、模試情報等まとめ(資料集)12/6更新

公開日時:2023-05-31 14:15:03  
カテゴリ:教育行政/その他

令和7年度大学入学者選抜で大学入学共通テスト実施大綱において定める出題教科・科目
令和7年度大学入学者選抜で大学入学共通テスト実施大綱において定める出題教科・科目
画像出典:文部科学省
 2024年(令和6年)1月13日(土)および14日(日)に、4回目となる大学入学共通テスト(旧 センター試験)が実施される。この記事では、出題科目などの基本情報を紹介。さらに、日程や時間割など当日に向けて発表される重要な情報、各予備校が実施する模試の情報などを随時更新していく。(2023年12月6日更新)

目次

◇おもな日程

◇出願状況

◇出題教科・配点

◇時間割

◇受験上の配慮について

◇共通テスト関連の模試

◇共通テスト利用大学

◇大学入試<用語集>

◇2025年以降の共通テスト

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おもな日程(試験前)

受験案内の配付

2023年9月1日(金)より

検定料の払込期間

2023年9月1日(金)〜10月5日(木)

出願期間

2023年9月25日(月)〜10月5日(木)消印有効

確認はがき(出願受理通知)の送付

2023年10月25日(水)までに到着

受験票などの送付

2023年12月14日(木)までに到着

おもな日程(当日)

試験実施期日

本試験:2024年1月13日(土)、14日(日)

追・再試験:2024年1月27日(土)・28日(日)

おもな日程(試験後)

試験問題、正解・配点の発表

試験当日

平均点の発表

中間発表:2024年1月17日(水)予定

最終発表:2024年2月5日(月)予定

*受験者数、最高点、最低点、標準偏差なども発表される。

得点調整実施の有無・段階表示換算表の発表

2024年1月19日(金)予定

成績通知書の送付(出願時に希望した者のみ)

2024年4月1日(月)以降

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出願状況

2023年12月5日発表(確定)

・出願総数:49万1,913人 ※前年度比2万668人減

【内訳】

・高校等卒業見込者(現役生)41万9,533人 ※前年度比1万7,340人減

・高校等卒業者(既卒者)6万8,220人 ※前年度比3,422人減

・高卒認定等の志願者4,160人 ※前年度比94人増

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*1 地理歴史及び公民並びに理科のグループ2の試験時間において2科目を選択する場合は、解答順に第1解答科目および第2解答科目に区分し各60分間で解答を行うが、第1解答科目および第2解答科目の間に答案回収などを行うために必要な時間を加え、試験時間は130分とする。

*2 リスニングは、音声問題を用い30分間で解答を行うが、解答開始前に受験者に配付したICプレーヤーの作動確認・音量調節を受験者本人が行うために必要な時間を加え、試験時間は60分とする。

*3 理科のグループ1については、2科目を受験するものとし、1科目のみの受験は認めない。

◇目次へ受験上の配慮について

受験上の配慮とは

 大学入試共通テストでは、病気・負傷や障害などのために、受験に際して配慮を希望している志願者に対し、個々の症状や状態などに応じた受験上の配慮を行っている。

受験上の配慮の例

・解答方法や試験時間に関する配慮

 (マークシート解答に代えてチェック・文字・代筆で解答に変更など)

・試験室や座席に関する配慮

 (出入口近くの座席やトイレに近い試験室、前列の座席への指定など)

・持参して使用するものに関する配慮

 (日常生活で使用している補聴器・杖・車椅子や読書補助具の使用など)

 受験上の配慮の申請について受験上の配慮を希望する場合は、「受験上の配慮申請」が必要。大学入試センターは志願者からの申請を審査のうえ、配慮事項を決定する。詳細は、「令和6年度 受験上の配慮案内」から確認できる。

 また、大学入試センターでは、大学入学共通テストの受験上の配慮に関する事前相談を随時受け付けている。受験上の配慮についての疑問点や不明点などは、出願前申請期間や出願受付期間にかかわらず、できるだけ早めに大学入試センター事業第1課に問い合わせてほしいとしている。

受験上の配慮の変更点

・「拡大文字問題冊子(22ポイント)」における文字の標準書体を変更。

・リスニングにおける音声聴取の方法に「補聴援助システムの持参使用」を追加。

受験上の配慮申請期間

<出願前申請の場合>2023年8月1日(火)〜9月22日(金)消印有効

<出願時申請の場合>2023年9月25日(月)〜10月5日(木)消印有効

*出願後の不慮の事故等のために受験上の配慮を希望する者に対しては、出願後でも受け付ける。申請方法などは「令和6年度 受験上の配慮案内」を参照のこと。

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共通テスト関連の模試

2023年7月

・第2回駿台atama+共通テスト模試(駿台予備学校)

 公開会場実施日:2023年7月16日(日)

・第2回全統共通テスト模試(河合塾)

 公開会場実施日:2023年7月30日(日)

 受付開始日:2023年6月21日(水)

2023年8月

・第1回大学入学共通テスト入試プレ(代々木ゼミナール)

 基本実施日:2023年8月13日(日)

 申込受付開始日:2023年6月13日(火)

・第3回共通テスト本番レベル模試(東進)

 実施日:2023年8月20日(日)

2023年9月

・第1回駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試(駿台予備学校)

 実施日:2023年9月10日(日)

2023年10月

・第3回全統共通テスト模試(河合塾)

 公開会場実施日:2023年10月22日(日)

 受付開始日:2023年9月20日(水)

・第2回駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試(駿台予備学校)

 実施日:2023年10月29日(日)

2023年11月

・第2回大学入学共通テスト入試プレ(代々木ゼミナール)

 基本実施日:2023年11月5日(日)

 申込受付開始日:2023年9月5日(火)

・全統プレ共通テスト(河合塾)

 公開会場実施日:2023年11月19日(日)

 受付開始日:2023年9月20日(水)

2023年12月

・駿台atama+プレ共通テスト(駿台予備学校)

 公開会場実施日:2023年12月10日(日)

・第4回共通テスト本番レベル模試(東進)

 実施日:2023年12月17日(日)

◇目次へ共通テスト利用大学

 大学入試センターは、入試において大学入学共通テストを利用する全国の大学・専門職大学・短期大学の情報をWebサイトに随時掲載している。Webサイトでは大学入学共通テスト利用大学の入試情報や大学ポートレート情報へのリンクがまとめられており、所在地や国公私別で絞って表示することもできる。

共通テスト利用大学(大学入試センター) ◇目次へ

大学入試<用語集>

得点調整(共通テスト)

 大学入学共通テストの本試験において、一部の科目間で、原則として20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合に行われる。ただし、受験者数が1万人未満の科目は得点調整の対象とならない。得点調整が行われる科目は、地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」の間。公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間。理科2の「物理」「化学」「生物」「地学」の間。

2段階選抜

 募集定員に対して志願者数が一定の割合を超えた場合に大学入学共通テストの成績で判定する第1段階選抜と、各大学が実施する2次試験で合否を判定する制度。一部の国公立大学で行われている。2段階選抜を実施する大学では大学入学共通テストの成績により第1段階選抜を行い、合格者のみが2次試験を受験できる。

傾斜配点

 受験科目のうち、特定の科目の配点に一定の倍率をかけて科目により比重を変えること。各大学が独自に設定している。

志願倍率

 「志願者数÷募集人員」で計算した倍率。最終志願者数と募集人員で算出するため、試験当日に欠席者がいる場合でも欠席者数も含まれる。

受験倍率

 「受験者数÷募集人員」で計算した倍率。試験当日の欠席者は含まれず、実際の受験者数と募集人員で算出する。

実質倍率

 「受験者数÷合格者数」で計算した倍率。試験当日の受験者数と、実際の合格者数で算出する。

合格判定ツール(共通テスト)

 大学共通テストの自己採点結果をもとに、受験生の志望校選びを支援するシステム。おもなものに、河合塾の「バンザイシステム」「ボーダーライン一覧」、ベネッセと駿台によるデータネットの「自己採点計算ツール」「判定チェッカー」、駿台の「インターネット選太君」、東進の「合否判定システム」などがある。

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2025年以降の共通テスト

 高校では、2022年度から新学習指導要領がスタートしている。これを受けて、新課程で学ぶ現在(2023年度)の高校2年生が受験する2025年度(令和7年度)大学入学共通テストは大きな変更が予定されている。

「情報」の新設と、教科再編

 2025年度大学入学共通テストでは教科に「情報」が新設される。出題範囲は、新学習指導要領で必履修科目となる「情報I」。また、地歴・公民は現行の10科目から6科目に再編され、数学グループ2は「数学II・数学B・数学C」の1科目のみとなる。理科は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」がまとめられ、「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」の1科目になる。これにより共通テストの出題教科・科目数は6教科30科目から、7教科21科目に再編される。

 大学入試センターのWebサイトでは、2025年度(令和7年度)大学入学共通テストからの出題教科・科目についてと題して、「地理総合」「歴史総合」「公共」「情報」のサンプル問題を掲載している。

 国立大学協会は2022年1月28日、「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度 ―国立大学協会の基本方針」を公表。2024年度以降の国立大学の一般選抜において、大学入学共通テストでこれまでの「5教科7科目」に「情報」を加えた「6教科8科目」を科すことを原則とする方針を示した。なお、2025年度入試(2024年度に実施)での経過措置問題を含む「情報I」の活用の方法などについて、各大学は速やかにホームページを活用して公表するなど、受験生に対して十分な説明を行うとしている。

 公立大学協会は2022年8月26日、新学習指導要領に対応した2025年度大学入学者選抜について、大学入学共通テストでの教科「情報」導入は、各大学がアドミッション・ポリシーに基づいて判断すべきとの見解を示した。特に、初年度にあたる2025年度入学者選抜は経過措置問題が課され、得点調整が生じる点などにも留意したうえで、決定することが望ましいとしている。

「情報I」2022年4月スタート、目的・学ぶ内容は? 試験時間

 地理歴史、公民、数学1(「数学I・A」「数学I」)、理科、外国語の試験時間は、「2023年度(令和5年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱」に定める試験時間と同じ。

【国語】

現在測定している内容を維持したうえで多様な文章を提示する観点から、90分とする。

【数学2(「数学II・B・C」)】

出題範囲が「数学II」「数学B」「数学C」となり、選択解答する項目数が2つから3つへ増えるため、70分とする。

【情報】

出題範囲や他教科の試験時間などを考慮し、60分とする。

出題方法・問題作成方針

 2022年11月9日、大学入試センターは問題作成方針などを公表した。

【国語】

 言葉による記録・要約・説明・論述・話合いなどの言語活動を重視。多様な資質・能力を問うことができるよう、大問を1つ追加する、配点は近代以降の文章が3問110点、古典が2問90点(古文・漢文各45点)。

【地理歴史、公民】

 必履修科目(地理総合・歴史総合・公共)を組み合わせた出題科目と、必履修科目を学習した後に、履修する選択科目を組み合わせ出題。組み合わせは「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政治経済」「地理総合・歴史総合・公共」の6科目から最大2科目を選択。ただし、「公共・倫理」「公共・政治経済」の組合せは選択できない。

【数学】

 新たに出題範囲となる内容は「数学I・数学A」の「データの分析(外れ値・仮説検定の考え方など)」、「場合の数と確率(期待値など)」「数学II・数学B・数学C」の「統計的な推測(仮説検定の方法など)」、「平面上の曲線と複素数平面」など。

【理科】

 従来の理科1と理科2を1つの試験時間帯の中で実施する。選択科目の数や形式は従来通りで、経過措置科目は設定しない。ただし、必要に応じて旧教育課程履修者などが選択可能な選択問題を出題する場合がある。

【英語】

 リーディングとリスニングを原則、両方受験。文字と音声の特性を生かして、「聞いた情報を整理して自分の考えを話す」「自分の考えを書くために必要な情報を読む」といった統合的な言語活動で育てた総合的な英語力を測ることを重視する。

【情報】

 新学習指導要領が示す内容をもとに、高等学校で育成される資質・能力をバランスよく問う形となるよう試作問題を作成。「旧情報(仮)」を経過措置科目としている。

試作問題

 大学入試センターは2022年11月9日、2025年度(令和7年度)から出題科目や内容などが変更となる大学入学共通テストの問題作成の方向性および試作問題などを公表した。新必履修科目「情報」を加えた6教科分の試作問題と正解表をPDFで閲覧できる。

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<編集部>