神奈川県教育委員会は2023年12月25日、2025年度（令和7年度）採用から、対象者を大学3年生へ早期化した「大学推薦制度」に前年度比11人増の165人から出願があったと発表した。全国26大学から2021年度以降で初めて応募があり、応募者拡大につながったという。

　2025年度採用（2024年2月実施）の神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験大学推薦制度では、これまで大学4年生等としていた対象を大学3年生等へ早期化。試験日程も通常の試験と同時期の8月に実施していたものを前倒しし2024年2月に実施、3月に最終合格発表、2025年4月1日付で採用する形式に変更した。

　出願は2023年12月14日に締め切られ、応募者数は前年度比11人増の165人へ拡大。内訳は、小学校111人（前年度比6人増）、中学校18人（同3人増）、高等学校9人（同4人減）、特別支援学校27人（同6人増）と、高等学校以外の校種で前回試験の応募者数を上回った。

　神奈川県では近年、大学推薦制度の応募者は年々減少傾向にあったが、今回の早期化により応募者が拡大するとともに、全国の26大学から2021度以降で初めて応募があるなど、県教員の応募者拡大を図ることができたとしている。

　なお、大学推薦制度による試験日程（予定）は、1次試験の結果通知が2024年1月18日、2次試験（模擬授業・個人面接）が2月10日〜12日、2次試験（実技試験）が2月17日、最終合格発表は3月21日に行われる。

＜川端珠紀＞

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