みんなのコード「情報教育のカリキュラムモデル基本方針」公表

公開日時:2024-03-29 19:15:03  
カテゴリ:教育行政/その他

小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針
小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針
画像出典:みんなのコード
時代性・子供たちの認識と多様性の実現
時代性・子供たちの認識と多様性の実現
画像出典:みんなのコード
学習の基盤としての情報活用能力、継続的に情報を学ぶ
学習の基盤としての情報活用能力、継続的に情報を学ぶ
画像出典:みんなのコード
体系的に情報を学ぶ
体系的に情報を学ぶ
画像出典:みんなのコード
 みんなのコードは2024年3月27日、2022年4月にリリースした「2030年代の情報教育のあり方についての提言」を発展させ具体化し、今後の情報教育を見据えた「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針」を発表した。

 みんなのコードは2022年4月、次期学習指導要領において、小・中・高を通じた体系的・継続的な情報活用能力を育成する枠組みが必要であると考え、「2030年代の情報教育のあり方についての提言」をリリースした。今回、この内容を発展させ、より具体化したものとして、今後の情報教育を見据えた「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針」を発表した。

 実証研究の実施にあたっては、子供・若者の未来を支援する日本財団が、「公教育における情報教育の発展と共創による地域格差の是正」プロジェクトとして助成した。

 報告書には、みんなのコードが考える情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針を、「時代性・子供たちの認識と多様性の実現」「学習の基盤としての情報活用能力」「継続的に情報を学ぶ」「体系的に情報を学ぶ」「学習方法の改革」としてまとめ、記載した。また、小中高の事例も写真付きで紹介。

 課題として、GIGAスクール構想や大学入試共通テストでの高校情報I新設など、情報活用能力の育成に日本が積極的に取り組んでいる一方で、各学校段階における情報活用能力の体系的な育成については、小・中学校で、情報を体系的に扱う時間がないことを指摘。

 そこで継続的・体系的に情報教育を実施できるよう、小学校に「情報を学ぶ時間」、中学校に「技術・情報」科を新設することや、高等学校に「情報」の必履修科目を充実させることなど編成案を示した。また、初等中等教育段階の情報教育は、「A 情報と社会」「B 情報デザイン」「C コンピュータの仕組み」「D ネットワーク」「E アルゴリズムとプログラミング」「F データと分析」の6つの領域に整理した。

 学習方法の改革については、次の時代を生きる子供たちにとって、能動的、主体的に問題を発見し・解決を図っていく資質・能力を育成するには、「つくることで学ぶ」ことを学習の重要な観点とし、学びの過程を最大限評価することが必要であるとしている。

 
<いろは>